2015年度上期決算発表 キャリア各社増収増益へ 固定・複数台需要が牽引
朝晩の冷え込みがきびしい季節となりつつある今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、冷え込みが厳しい携帯業界ですが、決算は明るい話題であったようです。
docomo
NTTドコモの2015年度上期決算は増収増益――通期の営業利益を上方修正
NTTドコモは2015年10月30日、201年度上期の決算を発表した。営業収益は対前年同期1.9%増の2兆2150億円、営業利益は同15.8%増の4626億円と増収増益だった。
月々サポートの増加による減収の影響はあったものの、スマートライフ領域が好調だったことに加えて、設備投資などのコスト効率化が順調に進んでいることが寄与した。
http://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/4232/Default.aspx
昨年の不調とは打って変わって、スマートライフ事業の好調が牽引する形で増収増益となったようです。
転出超過も8割減となるなど改善されており、シェアパックの浸透やiPhoneの好調などが要因と言えるでしょう。固定回線とのセット割である「ドコモ光」も好調に推移しており、回線の純増にも貢献しているようです。
また、dアニメストアといったコンテンツ事業は好調で、前年比3倍となるなど、異業種とのコラボレーションが順調に進んでいます。異業種とのコラボレーションでは、日本生命との業務提携による保険商品の販売を発表するなど、領域拡大を続ける方針です。
今後は、三キャリアで唯一公式発表のない電力小売りへの参入がどのような形となるか注目されます。
au
〔決算〕KDDI、9月中間は増収増益=通信料収入が貢献
KDDI=2015年9月中間連結決算は、増収増益となった。au端末の「1人複数台持ち」が増えたことなどで通信料収入が伸びたことや、固定回線とのセットで割り引きが貢献した。田中孝司社長は「新たなステージに向け、ある程度取り組みが進んだ」と述べた。
好調が続くKDDIですが、第一四半期に引き続き増収増益となりました。
引き続き、セット割である「スマートバリュー」の好調や、マルチデバイス化の結実、付加価値ビジネスへの進出などが結果となって現われています。
特に、マルチデバイス化については、6月から9月の3ヶ月間で、一人当たりのデバイス数が0.01台増の1.39台となるなど、増加の一途を辿っています。
もちろん、au walletをはじめとする付加価値事業領域においても好調となっています。
また、国外においては、ミャンマーにて推進するモバイル通信事業では、去年7月の事業開始以降契約者数が2.5倍となるなど、順調に推移しています。
今後の展望としては、先日発表された電力事業がどのような展開を見せるか、異業種とのコラボレーションがどこまで深化できるかが注目されます。
SoftBank
ソフトバンクグループ、最終利益23%減 中間決算
ソフトバンクグループが4日発表した2016年3月期9月中間決算は、最終利益が前年に計上していたアリババの米市場への新規上場に伴う持ち分変動利益約5600億円が無くなったことが響き、同23.9%減の4266億円と最終減益となった。
一方、売上高は前年同期比10.0%増の4兆4238億円、営業利益も同21.4%増の6857億円だった。国内通信やスプリント、ヤフーの各事業で、売上高、営業利益のいずれも増加した。
http://www.sankei.com/economy/news/151104/ecn1511040046-n1.html
ソフトバンクでは、昨年計上されたアリババの上場利益がなくなったことから、最終減益となりました。
しかしながら、本業の通信事業では、光コラボモデルを用いた固定回線「SoftBank 光」の好調から増収となりました。
海外事業である、米国Sprintでは、SoftBankで用いられている端末分割債権を用いたキャッシュフローの確保などの導入などにより改善が進んでいるとのことです。
今後の展望としては、東京電力との業務提携による電力小売りへの本格参入がどのような形となるか、注目できそうです。
携帯各社とも、コンテンツ事業や異業種とのコラボレーションの深化によって収益改善への道を進んでいるようです。
2016年4月より開始される電力自由化に向けて、各社どのようなサービスを打ち出すか非常に楽しみです。
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