イマサラ聞けない携帯乞食のイロハ(契約編)
2014/07/11
各種マスメディアでも報じられている通り、MNP(携帯番号ポータビリティ)制度を利用した、所謂携帯キャリアの乗り換えで格安に携帯を購入することができる環境となっています。携帯乞食と呼ばれる、短いスパンでMNPを繰り返し、多額のキャッシュバックと携帯端末を手に入れる人々もいるようです。
しかし、魑魅魍魎がうずまく携帯業界。詐欺まがいの価格表示が横行しており、結果として損をしてしまうケースも少なくありません。
そこで、「どーすれば携帯乞食できるの?」という疑問に、前回に引き続き答えていきたいと思います。
お約束になりますが、掲載情報は執筆時点におけるものです。正確なものとなるようしていますが、あくまで自己責任でお願いします。また、MNPは用法用量を守って正しくほどほどに。
イマサラ聞けないMNP契約のイロハ
前回記事「イマサラ聞けない携帯乞食のイロハ(MNP弾編)」では、MNP転出元の用意の仕方ついて紹介してきました。まだ転出できる電話番号がないよ、という人は、前回記事をお読みいただければと思います。
さて、いよいよ契約です。Twitter等で条件のよいMNP契約を見つけ、店の目星がついたところで、MNP契約の流れについて紹介していきます。
MNP契約では、MNP転出先で新規契約が完了するまで、MNP転出元のキャリアの携帯を使い続けることができる、という大きなポイントがあります。MNP予約番号を発行するときに説明があるかと思いますが、MNP転出先での新規契約が完了した段階で、転出元での契約が解除されるという流れです。
MNP契約をするには、まずMNP予約番号を取る必要があります。これは、キャリア間で電話番号を引き渡すための整理番号であり、MNPをするごとに発行されるものです。転出先での契約時に必要になりますので、販売店に出向く前に取得したほうがスムーズです。特にお得な条件で販売している日となれば、販売店は混雑が見込まれますので、スムーズな契約に協力しましょう。
予約番号は、各キャリアのコールセンターで取得する方法、各キャリアショップで取得する方法、インターネットで取得する方法の三つがあります。
取得方法に関しては長くなりますので割愛します。各キャリアのwebページを参照してください。
docomo:携帯電話番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法
softbank:ソフトバンクから他社へ変更する場合
MNP転入契約
予約番号を取得し、お店に出向いていよいよ契約です。まずお店で確認する大きなポイントとして、契約条件があります。
MNP転入では多額のキャッシュバックが付くこともしばしば見られますが、キャッシュバックの支払い条件として、基本プランが指定されていたり、オプションへの加入を求められることもあります。
ほぼ確実に加入することが求められるのは、各社名前は微妙に異なりますが、いわゆる二年縛り契約です。これは二年間(会社によっては三年間)の継続利用を約束することで、基本料を割り引くサービスです。二年以内に解約すると違約金が発生することに注意しましょう。
また、パケットプランやキャリアが提供するオプションサービスへの加入、いわゆるコンテンツへの加入が条件となっている店舗も多いようです。店舗によっては、コンテンツ20点の契約を3ヶ月間続けることを求められることもあり、たとえキャッシュバックが多くても、利用料金を考えればそこまでお得ではないというケースもあり得ます。
さて、店員の指示に従い、申込書を完成させて開通待ちとなります。開通待ちの間、MNP転入契約の審査が行われます。
MNP契約とはいえども、あくまで新規契約の一種となります。新規契約時に、携帯キャリアは、「この人は料金を払えるのだろうか」という審査を行います。このとき判断材料となるのは、「過去に料金の未払い・端末ローンの滞納がないか」「3ヶ月未満の短期解約(所謂即解ですね)がないか」という点になります。この二点どちらかに該当してしまう方は、契約を拒否されてしまう場合があります。また、契約を拒否されなくても、預託金(5万円程度といわれています)とよばれる保証金を預けなければ契約できないという場合もあります。
また、いわゆる90日ルールと呼ばれる、一定期間内の契約回線数の制限がある場合があり、この場合は開通できなかったり、預託金を求められることがあります。預託金の必要な契約は、お得な条件が多い併売店ではできず、キャリアショップでの取り扱いとなりますので注意が必要です。
開通後
お得な条件が多い土日祝日などは、特にFAXなどで契約書をあげるところでは契約センターが混雑するため開通までに長い時間がかかることが多いです。お茶でも飲みながらのんびり待ちましょう。
そして無事開通となりますが、開通時に注意する点がいくつかあります。
開通後には、OTAと呼ばれる、SIMカードに電話番号や契約情報を書き込む作業が必要になります。OTAは端末にSIMカードを差し込み電源を入れるだけで完了しますが、ここで気をつけなければならないのは、パケット契約をしていない回線で開通した場合です。
携帯端末は初期状態でデータ通信ができるよう設定されています。つまり、何もせずにSIMを差し込んで電源を入れると、無尽蔵にパケットが流れ、多額の通信料金が請求されてしまいます。可能であれば、SIMを入れない状態で電源を入れて、データ通信を切ってから、SIMを刺してOTAをかけるといいでしょう。店によってはOTA用の端末も用意されているようなので、交渉してみるといいかもしれません。
なおiPhoneでは、あらかじめデータ通信を切ってOTAする手法は使えないので、数パケット流れてしまうことは仕方ないといえます。ほとんどの販売店でパケットプランの加入が求められている現状がありますので、あまり関係ないかもしれませんが……
OTAと着信試験、場合によっては外部コンテンツの加入作業が終了し動作確認も完了すれば、契約は完了になります。
さてお待ちかねのキャッシュバックの支払いですが、関東では後日口座振り込みのケースが多いようです。口座振り込みまでは指定のオプションを外さないことが基本になると思いますが、店員に確認するとよいでしょう。たいてい、開通後の引き渡し時に説明されると思いますので、どのオプションをいつまで続ければいいのかをしっかり確認してください。
今日のまとめ
- MNP予約番号は事前に発行
- 店頭でもう一度契約条件を確認
- 開通後OTAに要注意
いかがだったでしょうか。契約の最大のコツは、契約担当の店員とフレンドリーに応対することです。愛想よくすれば、業界のウラ話が聞けたりすることも多いですので、雑談を交えながら気持ちよく契約できるようにしましょう。
さて、とりあえず構想していた内容はまとめられました。ホットなトピックがあればまたまとめていきたいと思います。ご期待ください。
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