第4のキャリア「楽天MNO」回線を1日使ってみた!
2020/02/12
立春を迎え、いよいよ本格的な寒さがやってきた今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
楽天モバイルの無料サポータープログラム2次募集に当選し、SIMカードが届いたのでファーストインプレッションをお伝えします。
楽天無料サポータープログラムとは
このたび、他社の回線を借り受けるMVNOから、自社でアンテナを整備するMNOへ参入した楽天ですが、2020年4月の本格サービス開始前に、ユーザーを絞ったトライアルを実施しています。
概要は以下の通りです。
- 最大2万名
- 東京23区、名古屋市、大阪市、神戸市に在住の方
- データ容量100GB無料
- 海外ローミング無料
- テザリング無料
https://network.mobile.rakuten.co.jp/plan/supporter-program/
楽天無料サポータープログラム2次募集は1/23 13時から受付開始しましたが、同日23時45分に規定人数に達したため、応募を締め切りました。
筆者は同日22時に応募し、2/2に当選メールが届きました。
メールに記載がある申込フォームからオンライン申込を行い、翌2/3には発送、2/4にはSIMが手元に届きました。
SIMのみの契約か、楽天回線対応機種をセットで購入か
楽天MNOはBand3と呼ばれる、1800MHz帯の電波を使っています。
SIMフリーの4G対応スマートフォンであれば、動作保証外とはなりますが、SIMのみの契約で”データ通信”は利用できるでしょう。
しかし、”通話”は利用できない機種の方が多いと思いますので、電話番号での通話をする方は楽天回線対応のスマートフォンの購入をおススメします。
筆者はSIMフリーのGALAXY S9+を持っていたため、SIMのみの契約で利用することにしました。
SIMカードをスマホに挿入してみた
さっそく、SIMを挿入。しばらくすると、アンテナピクトが表示されました。
キャリアの表示も”Rakuten”と表示されており、APNを設定せずにすぐに通信することができました。
プリセットされていたAPNは以下の通りです。
- インターネット用のAPN
APN:rakuten.jp
MCC:440
MNC:11
APNタイプ:default,supl,dun
APNプロトコル:IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6
ベアラ:LTE- VoLTE通話用のAPN
APN:ims
MCC:440
MNC:11
APNタイプ:ims
APNプロトコル:IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6
ベアラ:LTE
楽天MNOは音声通話もデータ通信ベースとなるVoLTEのみ対応となっているため、VoLTEでの通話に対応していないと、通話することができません。
さっそく発着信テストをしてみましたが、GALAXY S9+はVoLTEでの通話に対応しているため、発着信ができました。
表記が出ていますが、楽天MNOはVoLTE(HD+)に対応しているようです。
通常のVoLTEは50Hz~7kHzの周波数帯なのに対し、VoLTE(HD+)は50Hz~14.4kHzとなっています。
FMラジオのようなクリアな音質で、相手の声も非常に聞き取りやすかったです。
通信速度と電波のつながりやすさ
やっぱり気になるのは、通信速度と電波のつながりやすさ、だと思います。
さっそくスピードテストを実施したところ、下りは60Mbps、上りは4.2Mbpsでした。
ものすごく速いという訳ではないですが、Band3のみで、複数バンドを束ねて高速化するキャリアアグリゲーションを使用していない中では十分健闘していると言えるでしょう。
なお、ローミング設定をオンにしなくても、auローミングエリアになると自動的に切り替わります。
楽天はまだ始まったばかりのキャリアということで、楽天エリア外ではauへと自動的にローミングされる仕様のようです。
キャリア表示は”Rakuten”の表記のままでした。auローミングになるとMCC MNCが440 53となっていました。
まだ使用を始めて1日しか経っていませんが、圏外になることはなくかなり使えると思いました。
まとめ
久しぶりの携帯キャリア参入ということで期待が高まっている楽天ですが、実際に使ってみて、思ったより速度が出ているなというのが正直な感想です。
メディアでは、基地局整備の遅れもあり、サービスインが延期されるのではという憶測が飛び交っていましたが、参入発表から1~2年でついに実際に使えるようになったかと感慨深いです。
バックボーンでは仮想化技術を積極的に取り入れるなど、野心的な試みも興味深いです。
とはいえ、まだまだ課題も山積しています。現状は人数を絞ったテスト段階。実際サービスインして多数のユーザーが使うようになると速度・安定性で問題が起きないとも言い切れません。
また、まだまだauローミングに頼った通信網となります。基地局整備にはどうしても時間がかかりますので、今後どうなるか気になるところです。
楽天MNOのサービスが軌道に乗れば、3キャリアで硬直化した携帯業界に新しい風が吹くことは間違いないです。
今年は5G元年となり、移動通信も低遅延・大容量の時代へさらに進んでいくことになります。今後に期待です。
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